2010年4月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
新谷智恵子
(岡山県)
式紙

静謐で清楚な趣を感じる作品です。白鷺がとても簡単に貼れるよう工夫してあります。

1)式紙は、色とりどりの繊維が漉き込まれたものです。
2)トレペで型をとる。それぞれの胴(嘴も含む)と翼とです。胴は、白10匁を二枚重ねます。下に貼るのは鉄筆を強く当て、すっきりとした線のもの。上に貼るのは鉄筆を軽く当て、水切りして毛羽を出す(ただし、嘴はすっきりとした線で)。翼は白5.5匁を一枚。
3)足は焦げ茶をハサミで切る。足首より下は、黄厚紙で(バナナの房のような形をひとまとめに鉄筆で切るといいですよ)。黄土色と黄2色折染め超極薄紙の、黄土色をこより状にして線を入れる。黄色の方は関節に少々。
4)グレーむら染め典具帖で陰影を付けていく。
5)尾羽はあやとり紙をほぐして。白の超極薄紙を下に貼っておく。翼に少し、春雨落水紙を貼ると、質感が出ます。
6)嘴は黒の厚紙をハサミで切って。黄緑濃淡超極薄紙を二重にして、これもハサミで切って貼る(右の鳥は淡い方、左の鳥は濃い方ですよ)。
7)目は、黄色厚紙を丸く鉄筆で切り、黒超極薄紙をこより状にして、周りにくるりと貼る。中心の点は黒厚紙を鉄筆の先で。
8)頭の飾り羽は、白10匁をハサミで切る。
◎さざ波紙は、作業の過程で適宜入れる。最後に淡い緑超極薄紙を画面左上に貼って、完成です。
(純)

注記:2023年3月季節の復活教材で発売。

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。