2009年9月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
旅愁 縄田道代
(山口サークル)
4F式紙

黄金色に色づいた田園風景。覚えていますか? 4月教材「花咲く小径」を。春から秋へと、季節が移りました。同じ作者の連作です。

○まず山から貼りましょう。くすんだ灰緑とクリーム色2色折染め(機械漉き典具帖)で、写して鉄筆で切り、麓の線まで貼る。この紙の残りの、灰緑のやや淡いところを使って、右肩に見える遠方の山を貼り、そして本体の山の頂上あたりにちぎって貼り、調子付けをします。
○空は、山を貼った後に、重ならないようにして、水切りして貼ります。ブルー系むら染め極薄紙。
○田圃---黄色系先染め極薄紙2種。少しくすんだ色の方を先に貼る。写して、道を除いて、右側と左側の田をそれぞれ貼る。(道は白のまま残す。手前に山に使ったクリーム色を少々かける。)もう一枚の黄色をちぎって重ねて貼っていく。畦や道の草は山の色で、青系雅染めを少々。
○家並みと背後の林、手前の植え込み---明るい緑系の雅染めと、青系の雅染めが林と植え込み。家並みは適当な薄葉紙(田圃使用など)で三軒まとめて写し、白(10匁)を鉄筆で切る。屋根は茶系濃淡折り染め厚紙を、やはり薄葉紙で写して鉄筆で切る。
右2つは一緒に繋げて切ると楽です。屋根の細い線の部分はハサミで。この屋根の色の上に、朱色の超々極薄紙を少しかけてみてください。グッと、雰囲気が出てきましたね。壁の色は、オレンジ色とくすんだ黄緑2色折染め超極薄紙を少々かける。
○左の木、草むら---幹と枝はあやとり紙。葉はくすんだ黄緑の雅染めと、赤やオレンジの混ざった雅染め。草むらは灰色とベージュむら染め超極薄紙、サーモンピンクと淡い茶2色折染め超極薄紙、黄色と黄緑のもみむら染め機械漉き典具帖、雅染めなどで。
(純)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。