2025年1月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
ミモザ(少女) 小宮山純子
(本部)
式紙

 

春に咲くミモザを抱えた少女の作品です。
肌や髪に薄紙を重ねることで血色や髪の艶の表現をしています。
ぜひ、人物画を描く際の参考にしてください。

①厚紙  白3匁
②厚紙  オレンジ色
③厚紙  ごく淡いだいだい色
④厚紙  黄色と白の折り染め
⑤薄紙  明るい黄緑無地(手漉き典具帖)
⑥薄紙  淡い青緑の顔料染め(手漉き典具帖)
⑦薄紙  こげ茶色の折り染め
⑧薄紙  茶色の折り染め
⑨薄紙  淡い緑と白の折り染め
⑩薄紙  黄色系グラデーション
⑪薄紙  淡い朱色の無地
⑫薄紙  緑と青の折り染め
⑬薄紙  白
⑭落水紙 オレンジの吹付け染め
⑮落水紙 黄色むら染め

式紙:オフホワイト

※②は染料が溶け出やすいので、硬いのりを用意してください。

【下準備】
図を参考に①で人物のアウトラインを取ります。
手、顔、髪等軽く描きこんでおきます。

【バック】
人物以外の部分に⑤をちぎって貼っていきます。
⑤は人物に多少かかるぐらいに貼ると背景と人物の色がなじみます。
⑨を画面の上部分にちぎって貼り、バックの濃淡をつけます。

【顔、手】
鉄筆を使い、②で図の太線部分のアウトラインを取ります。
その上から、③を重ねて貼ります。
※③に目、口の位置をうすく下書きしておきます。
下地に使った②が見えないように、③は少し大きめに取っておきます。
ほっぺ、鼻に⑪をまるくちぎって貼ります。
その上からひとまわり大きくちぎった⑬を重ねて色を馴染ませます。
ハイライトには同じ⑬を使います。
手の陰、首の陰に⑪をちぎって貼ります。光が当たる部分に⑨⑬を貼ります。
目は⑧をちぎり、ハサミやハケで整えます。
口は⑪を細く取り、⑬で色を整えます。

 

【髪】
⑦⑧を細長い楕円状にちぎり、髪の毛の流れを意識して貼ります。
顔の内側や前髪は部分的に半分に折って髪の輪郭をはっきりとさせます。
光が当たっている部分は⑦⑧の明るい色や⑤⑨を細くちぎって貼ります。

【服】
⑥をちぎって貼ります。同じ紙を重ねて陰影を出します。

【ミモザ】
⑩⑭⑮でミモザを作ります。
まるみのある二等辺三角形になるようにちぎります。
葉は⑫を使って細長い楕円状にちぎります。
最後に④をまるくちぎって貼っていきます。

 

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。