2019年9月の教材
作品名 |
作者名 |
サイズ |
松虫草 |
吉井順子
(埼玉県) |
式紙 |
渦巻落水や自由に伸びた茎がリズミカルで楽しい作品です。
秋の訪れを告げる松虫草のモチーフに爽やかな秋風を感じます。
厚紙7種 薄紙7種(典具帖3種)落水紙2種
計16種
( 下 図 )全体を軽く下描きします。
( 花 )花芯を下描きし、それに沿うように花びらを
貼ります。
左の花は青紫と青のぼかし染め厚紙、
中央の花はピンク系のぼかし染め
厚紙、右の花は青系のぼかし染め厚紙を使います。
この3種を花びらの形にちぎります。
必要に応じて鉄筆やハサミを使いますが、毛羽を活かした風合いを
大切にしましょう。
花芯に青系の雅染め典具帖紙2種とピンク系の雅染め典具帖紙を
それぞれの花の色に合わせて貼ります。上から白の春雨落水紙を
ちぎって重ねます。白の4匁をハサミで刻み、少し多め貼ります。
花芯がドーム型に盛り上がっているのを表現するために、
典具帖を細く線状にして貼り、陰をつけます。
( 茎 )緑系の折染め厚紙2種を細く手で裂いたり、
鉄筆で切ります。ちぎった和紙にのりをつけ、
和紙にカーブをつけながら貼ります。
(葉・つぼみ)葉は、緑系のむら染め薄紙2種類と緑と水色の
絞り染め厚紙をちぎります。
薄紙の葉は大まかに葉の形にちぎり、貼った後に糊が乾かないうちに
鉄筆やハケなどで葉の形を整えます。
つぼみは、茎で使った緑系の折染め厚紙2種を細く短く裂き、
淡いピンクと水色の薄紙と淡い青緑の薄紙を上から貼ります。
( 仕上げ )未晒しの渦巻落水紙を貼ります。大きさを選んで
鉄筆やハサミでくりぬきます。
原画は純白の紙ですが職人さんの薬品アレルギーで晒すことができず
未晒を使用しています。
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この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。