2019年2月の教材
作品名 |
作者名 |
サイズ |
春の海 |
田縁和美
(香川県) |
式紙 |
桜と朝焼けの海の作品です。
朝焼けのしだいに明るくなる空を薄紙の重ね方を調整することで表現しています。
全体で色の統一感を出したこだわりの作品になっています。
○式紙・・・【白】
○和紙・・・薄紙10種(うち2種は典具帖)、厚紙2種、落水紙1種、合計13種類。
(下 図) 桜の木や水平線の位置を決めます。
(空・海) 特大判の薄紙3種を重ねて使用します。
まず、オレンジと水色の染め分け薄紙を水色部分が
空側になる向きで、オレンジの部分が水平線より
少し上までかかる位置に大きく貼ります。
(なお、桜の花側は花と少し重なる程度の
位置でちぎります。)
その上に、ピンクと水色の染め分け薄紙を
水色部分が空側になる向きで、
染め分けの境い目が水平線部分になるように、
大きく貼ります。
さらに、ピンクの薄紙を大きく貼ります。
※オレンジとピンクを少しずらして貼り
朝焼けの空の色を調整しましょう。
(島・波) 淡い灰青系の薄紙2種や青の薄紙、
空で使用した薄紙の余った水色部分を使用します。
島は上記の薄紙のうち、
濃い色を選んでちぎり貼ります。
波は上記の薄紙のうち、
淡い色を選んでちぎり貼ります。
( 桜 ) 地面側は、雅染め典具帖紙2種のうち、
黄緑の吹付けの入っている典具帖紙をちぎり貼ります。
その上に、黄緑の薄紙をちぎり貼り、
桜の樹の隙間から緑が見えるイメージで、
色を整えます。
桜の花は、まず、影になっている部分や色を
濃くしたい部分に、雅染め典具帖紙2種のうち紫の
吹付けが入っている方をちぎり貼ります。
その上に、ピンクの薄紙や海で使用した薄紙の余った
ピンクなどをちぎり貼り色を整えます。
木の幹や枝は、手絞り染め厚紙をちぎり貼ります。
仕上げに、ピンクの春雨落水をちぎり貼ります。
その上に、ピンクと淡いピンクの染め分け厚紙を
細かくきざみ貼ります。
(立花)
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この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。