2015年2月の教材
作品名 |
作者名 |
サイズ |
野に咲く |
内田長子
(岡山県) |
4F式紙 |
人知れず、ひそやかに咲いている野の花。その懸命に生命を紡いでいる姿に、時に慰められ、励まされることがありますね。野あざみは、春から夏にかけて咲く、キク科の花。キク科といえば昨秋の教材「寒菊」で勉強したように、ひとつの花と見えるものが実は無数の小さな花の集合体でしたね。
伸び伸びとバランス良く構成された花や茎や葉、そして草が、白のバックに映えて清々しく品の良い作品となっています。
1)下図・・・ポイントになる主な線や位置を描く。
草は先にある程度貼っておき、あとはその都度貼っていきましょう。
あざみは、花、苞、茎、葉の順に貼っていくと、バランスがとりやすいです。
2)花の貼り方・・・典具帖を少しずつ形を小さくしながら、淡い色から濃い色へと貼り重ねる。どの色をどの順序で貼るかは、それぞれ自由に工夫して下さい。
一往の目安として、左端の花は、まず、いちばん淡いピンクを原寸大よりほんの心持ち大きく貼り、次に2番目に淡いピンクを原寸大に貼り、三番目のピンクを原寸大かほんの少しだけ小さく貼る。この段階で、厚紙の藤色と白絞り入り折染めを細く切ったものを、毛羽を強調するために貼っておく。
次に2番目に淡い紫を少し小さめに貼り、3番目に淡い紫をさらに小さく貼る。最後に数本、厚紙を切ったものを乗せる。
※ 紫系のうち三彩染めは、濃く染まった場合と、淡く染まった場合があります。どちらもいい色ですが、貼る順序や大きさを工夫して下さいね。
3)苞、茎、小さい葉は青緑系折染めと雅染め。大きな葉は草木染めです。この色を貼ると、全体がビシッと引き締まります。
(純子)
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この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。