2014年7月の教材
作品名 | 作者名 | サイズ |
---|---|---|
海 | 亀井健三・宮崎純子 (本部) |
4F式紙 |
30年くらい昔の亀井主宰の教材「潮騒」に、この度少しアレンジを加えてみました。今風の言葉で「リメイク」ですね。当時は無かった和紙、それ以後に開発された和紙など、今ある様々な和紙も使っています。いわば時を越えた父娘の共作・・・と申せましょうか。(そのため落款やサインは入れておりません。) ◯下図は水平線の位置だけ描いておく。 ◯空・・・<あ>水色グラデーション染め(特大判)で。白とそれに続く淡い色の部分で、水平線から画面上端まで一枚大きく貼る。あとで、空の表情を付けますが、それも淡い色で。残りの濃い色は全て、海に使います。 ◯海・・・水平線から下3.5センチ位まで、<い>濃い青緑無地染めを水切りして貼る。次に、画面下端から水平線まで、<う>青グラデーション染めを一枚大きく貼る。画面下端から白を入れるようにして、水平線に向かって色が濃くなるように。さらに、水平線から1.5センチ位まで、<う>の濃い色を水切りして重ねます。 ◯水平線の向こうの陸(海岸が湾曲しています)・・・海使用のグレーに、淡い灰緑を、形を少しズラして重ねる。 ◯帆・・・手漉き典具帖の赤2色、緑、黄。それに海(空)使用の水色で。 ◯水鳥・・・白10匁とグレー濃淡折染め厚紙で。 ☆水色無地染めに使われている染料は、タキーズブルーという色素がとても固まりやすい性質を持っています。そのため、すじ状の線が出ている場合がありますが、今回はそれがむしろ面白い効果を生みますので、そのまま使ってください。
|