2013年7月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
朝顔 岡本町子
(東京都)
式紙

昔から日本人の生活の中で、絵画や文芸の世界で親しまれてきた朝顔。ちぎり絵でも度々教材になり、「ひっかく」という技法を取り入れてからは、楽しみながら簡単にきれいに描けるようになりました。
この「ひっかく」という技法は、和紙という素材だからこそ可能です。特に繊維が長くて強靭な国産楮を原料にした和紙、しかも手漉きの和紙が最適です。
かつて亀井主宰が考案したこの技法は、今では全国のちぎり絵会員の皆様にとり、共有の財産となっています。

◯花   ピンクの花。大きく一枚、全体の形をちぎります。横折染めの、白っぽい部分はあまり入れないで、入れるとしてもほんの僅か、花びらの左端に少しだけ。糊は柔らかすぎないものを、少し固めくらいのを紙の裏によく伸ばして、しっかりと式紙に貼付ける、これポイントです。そして、ひっかく部分を少しだけ上から糊で湿らせてから、中心に向かって爪か鉄筆でそっとひっかいていきましょう。
筒の部分は、淡いピンクの絞り入り横折染め(小判)です。ガクは雲龍紙で。

青い花。5つか6つに分割してちぎります。原作者は3匁で写して型紙を作り、それを水色と紫の折染めに重ねてちぎる、という方法を紹介して下さっています。

◯葉   厚紙折染め6種をちぎって下さい。

◯つる   雲龍紙で。

◯つぼみ  下貼りに3匁白を。発色が良くなります。
                                 
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。