2013年6月の教材
作品名 | 作者名 | サイズ |
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爽(そう) | 宮崎純子 (本部) |
4F式紙 |
父の青春時代の思い出の地を、訪れたいと願いながら叶わなかった場所を、ある年の初夏、姉と二人で辿る旅をしました。信州はまず上田市の「無言館」(戦没画学生達が遺された作品の展示館)へ、そして小諸、安曇野を巡り、上高地から飛騨高山へ。 ◯式紙 淡い緑です。淡彩画のように描きますので、画面の天地左右は式紙の色をそのまま残すようにします。 ◯鉛筆で軽く下図を描く。 ◯遠くの谷間 (あ)雪しずく染め(淡いグレー、紫、ベージュなど超々極薄紙)、雅染め典具帖2種。わずかの淡い緑は、もう一種の雪しずく染め(い)(水色、黄緑など超極薄紙)の中から少しちぎって使います。この(い)は主に水面に使うものです。 ◯ 左右の山々 (う)水色とグレーむら染め典具帖をベースに、(え)灰青無地超極薄紙(お)浅緑無地超極薄紙、そして谷間に使った(あ)も少し。 ◯砂地 黒皮入り未晒し楮紙を細くちぎって貼っていく。見えている部分だけでいいです。 ◯森 ベースにくすんだ緑系むら染め典具帖をちぎって貼り、その上に濃い緑味の青濃淡折染めをちぎって重ねる。エネラルドグリーンも所々に。そして落水紙4種で生い茂る葉を。木の幹は厚紙の絞り染めをハサミで切って。 ◯水面 (い)をベースにまず大きく貼って、(お)や(あ)を所々に重ねて下さい。(え)は必要に応じて。 (純子) |