2013年4月の教材


作品名 |
作者名 |
サイズ |
薔薇香る朝 |
大井八重子
(群馬県) |
式紙 |
華麗なバラを描きましょう。鮮烈な印象を受けるのはバラそのものの色からもありますが、バックの白や花瓶の水色との組み合わせからくる、色の力とも云えますね。
作者はライフワークにバラを描き続けておられ、様々な試みをされています。この作品は、亀井主宰を思い出すような力強い描き方ですね。ちなみに原題は「ファイト!!」です。作者の深い思いとメッセージが伝わってきます。
◯花瓶
水色濃淡折染め紙で濃い方を右に、淡い方を左になるようにします。さらに右側と底に濃い水色を重ねましょう。アミ目落水紙を斜めに貼り、小判の超極薄紙2種(赤紫濃淡格子折り染め、黒味紫と紫2色折染め)で陰をつけます。黒味紫はこより状にして底の線です。
◯バラ
厚紙5種を3グループに分けます。バラも3グループの色に分かれます。
・ 赤紫濃淡折染め1種(大判)
・ 濃いピンク折染め(濃淡の差は少ない)1種(大判)と、この色と白の折染め(小判)1種
・ 明るいピンクと白の折染め(大判と小判)2種
これに陰影の調子付けに超極薄紙4種、花瓶用の紫も加えてもよいです。
(あ)濃い紫とピンクむら染め(い)淡いピンクと白の折染め(う)濃く鮮やかなピンク濃淡折染め(え)赤紫無地染め(小判)(お)花瓶用紫
バラの貼り方は伸び伸びと自由に、ちぎって貼り、ねじって貼り、‥‥デス。これだけの説明では足りませんか。では一往ひとつの例を紹介しますね。例えば‥‥
・赤紫のバラ。厚紙をちぎって外側の花びらを貼り、中央の空間部分を埋めるように一枚この紙をちぎって貼っておく。次にこの部分を暗くするために(あ)を同じ大きさで重ねて貼っておく。そして中心から外側に向かって花びらの重なりを表現していく。(い)(う)(え)や(あ)(お)などを使って。細くちぎって、それを少しずらして二つ折りにして、ねじるようにカーブをつけていきます。
・ 濃いピンクのバラ。同じように外側の花びらを厚紙をちぎって貼り、中央の空いた部分を同じ紙で貼って、そこに(あ)を重ねて暗くします。そして中心から外側へと貼っていく。中心には厚紙の白との境目のぼかしの部分を、ハサミか鉄筆で切ったものを貼ると効果的ですよ。
(あ)(い)(う)(え)を適宜使って下さい。
・明るいバラ。これも外側の花びらを貼って、中央を厚紙で貼って、そこを暗くするため(う)を重ねる。厚紙の白との境目のぼかし部分を利用して、ハサミか鉄筆で切って中心から外側へと貼っていく。必要に応じて(う)や(え)も使う。
◯葉
厚紙緑系折染め2種。
(純子)
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この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。