2013年2月の教材
作品名 | 作者名 | サイズ |
---|---|---|
早春の高原 | 廣岡昭江 (大阪府) |
式紙 |
春まだ浅き信州の朝。たちこめる雲海の中から雄々しい山々が。遠くには匂い立つような森。そして天に向かって屹立する木々。この荘厳な情景が、的確な構図と豊かな色彩との構成で表現されています。 ◯空はこのままで。最後に淡い色をつけます。 ◯山---- 見えている部分より少しだけ下まで貼ります。濃い青系と明るい青系の雪しずく染め2種で。稜線を描きながら濃淡を付けていく。 ◯雲海---- まず白(10匁)を大きく一枚、水切りして貼ります。貼る部分は、地面の線より1p前後上から、山の部分より3p前後下まで。次に残りの白(10匁)を裂き剥ぎして、薄いところや白典具帖で山との間をぼかすように貼っていきます。式紙の色が所々、そのまま残っていてもよいです。次に淡い色3種(黄と紫2色折染め、ピンクとベージュ2色折染め、水色とグレー2色折染め)で雲海に陰影を付けていきます。ただしこれらの色は少なめで、あくまで白を大切にしましょう。浮かんでいる雲は、白典具帖や白超々極薄紙(一重や二重にして)を丸くちぎって、刷毛で形を作ります。このとき糊は少なめで、これポイントです。 ◯地面---- ピンク味の茶とグレー2色折染め、濃い鉄紺と茶の雪しずく染め、明るい茶系雪しずく染め、ベージュ系2色で。 ◯森---- 山使用の雪しずく染めの淡い色のところ、地面使用のベージュやグレー、くすんだ灰緑系むら染め2種、雅染めなどで。 ◯木---- 厚紙の絞り染めを裂いたりハサミで切ったりして。それに地面使用の雪しずく染め2種や、白超々極薄紙などを少々。 ◯最後に、山頂や空の部分に、濃いピンクと紫2色折染めを少々と、雲海使用の白や淡い色を貼って、完成です。 (純子) |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。