2012年8月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
秋明菊 佐野和子
(山形県)
式紙

秋の庭にひっそりと咲く趣のある花です。菊という名がついていますが、実はキンポウゲ科の植物で、アメモネと同属とのこと。古く中国大陸から渡来して、京都貴船山で野生化したことから、別名「貴船菊」とも呼ばれています。園芸種も多く、白の他に、このピンクもあります。
花や葉の形や色使い、茎の配置など、全体の構成がとてもすっきりと美しい作品です。

◯花   ピンク系折染め5種。一輪の花の、花びら一枚ごとに色の変化をつけていきましょう。花心は青緑系絞り入り折染め(小判)と、黄と黄緑の折染めです。

◯葉と茎    緑系折染め4種。このうち少し大きめの2種は原紙の厚さだけを変えて(5.5匁と4匁)、同じ染料液に浸けて折り染めしていただいたものです。葉や茎に乗せる赤味の色は、機械漉き典具帖の折染めです。

◯つぼみ    花や葉の色の他に、くすんだ赤と緑の格子折り染め(小判)を。
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。