2012年4月の教材
作品名 |
作者名 |
サイズ |
湧き出づる季節 |
森 五十鈴
(宮城県) |
式紙 |
生命の源である水。その水の流れのほとりで柔らかな芽吹きの緑から、輝くような緑へと季節は深まっていきます。「生命の讃歌」ともいうべきこの季節を思いっきり描いて下さい。和紙もたっぷり用意しましたよ。
1)下図 水の部分と森の部分の区分けの線、岩の位置を描いておく。
2)下色 画面天地、左右少しづつは式紙の色そのままです。区分けした部分にそれぞれ下色を薄い紙で貼っていく。
(あ)淡い灰青と灰緑2色折染め1種。
(い)濃い青系と、濃い青緑濃淡折染めの2種。
(う)特大判の淡い緑2色折染めと、水色と黄緑2色折染め、淡いピンク濃淡折染めの3種。
3)岩をもみむら染めで貼る。
4)白雲龍紙をちぎって水流を描く。繊維はゆるやかな曲線で、方向性をつけて。さらに、白超々極薄紙も加えて、シワをつけたものも効果が出ます。
(う)の緑系の色も少々入れる。淡い水色先染め典具帖も必要に応じて所々に使う。
(注)水の透明感を出すことが大切です。白をあまり多く貼り重ねすぎないようにしましょう。白い布巾にならないようにね。
5)落水紙6種をちぎって(う)の森を貼っていく。岩の上にも少々。木の幹は手絞り染めをハサミで切って。
6)仕上げです。2)で使用した薄い紙を、森や水に適宜入れて、全体の色のバランスやメリハリをつけましょう。完成です!
(純子)
|
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。