2011年7月の教材


作品名 | 作者名 | サイズ |
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空のキャンバス | 森 文江 (鳥取県) |
式紙 |
子供の頃、刻々と形を変えつつ流れる雲を飽かず眺めていたことはどなたにもありますね。限りない未知への憧れを思い描くキャンバス、それが空でした。時には悲しみをこらえ、溢れる涙がこぼれぬよう見上げる心を受けとめてくれる、それも空でした。 ○空 オーロラ染め2種。濃いものと、少し淡いもの。どちらを上にするか、どちらを右下がり斜めに傾けるか、いろいろ重ねてみて検討してください。2枚そのまま重ねて式紙全体に貼ってうまく色が出る場合もありますが、どちらかを途中からちぎって色を調節する必要がある場合もあります。ポイントは、空の色の変化を出すこと、空の色の一番淡い空間を充分にとること、木立のバックになる色は、空の濃い色より淡くすること、です。これで遠近感がうまく出ます。あと、雲を貼りながら適宜色を足してください。 ○雲 白3種。土佐典具帖(手漉き)の薄いものと、中厚。繊細な毛羽が出ます。10匁機械漉きは裂き剥ぎができ、厚い所は白の発色が強い。この紙は曲線にちぎりにくいときは水切りする。以上この3種で自在に白のトーンが調節できます。さらに陰影の色として空の色や木立の葉使用の落水紙を少々。 ○木立 落水紙4種。手漉き顔料とドーサ染め春雨落水紙2種と、機械漉き新落水紙(折り染めと絞り染め)2種。幹と枝は手絞り染め厚紙をハサミで切る。 |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。