2009年1月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
風に舞う(桜富士) 矢野伸明
(本部)
式紙

貼る順番は、バックの空→山→雪→山裾→霞→桜の順です。

○空
まず土佐機械漉き薄典具紫・青の折染めを青が上で紫が下に来るようにし、式紙の半分あたりまで貼ります。(紫の部分は水切りしておくと後の作業が楽です。)

○山
超極薄紙紫色特大判に白鉛筆で山の輪郭線を写し描き、中の「ガレ(山肌の凹凸)」は鉛筆で描いて目安を付けます。鉄筆で山の輪郭線を切り取り、そのまま式紙下部全体を覆うように下まで貼ります。

○雪
5.5匁、極薄紙、落水紙春雨の白を用いて、思い思いに雪を積もらせてみましょう。
山頂や「ガレ」は、ハサミや鉄筆で切った直線部分を使ってゴツゴツした感じをだすと山らしくなります。

○山裾
先に山で使用した超極薄紙紫色特大判の残り紙を使用し、式紙の2/3辺りまで、ちぎって貼ってください。

○春霞
薄紫濃淡折染め特大判を、まず濃い色を中心に、横長に二等分します。そして、濃い色を上にして山裾から下まで貼り、3?ほど下へずらした位置から残りの紙を同じ手順で貼ります。霞を入れることによって、山との距離感が出ます。

○桜
土台と枝に極薄紙濃い赤紫系折染め。
花には、土佐大穴落水紙ピンク系2種。
大部分を白に近い淡いピンクを使い、所々濃いピンクを使います。
散っている花びらは、このピンク系2種落水紙をみじん切りしたもの。春風が吹いて花びらが散っているように画面に動きを出しましょう。

☆印刷手本について☆
この淡い色調を印刷で再現するのは難しいらしく、業者の方にご苦労をかけました。
しかし、セットに入っている和紙は原画と同じものです。印刷手本はあくまで参考で、自分色の桜富士を貼ってみてください。
(矢野)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。