2007年7月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
深韻 石原佳世
(岡山サークル)
式紙

高千穂峡がモチーフです。
目に写る物をかなり省略・整理して主題の神秘性を表現してあります。

1.左右の岩と水面を全部一緒に、濃い青味の土佐典具帖で写して、軽く鉄筆を当て、水切りして貼る。
2.黒の典具帖で、岩の部分だけを写して貼る。
3.水面には、濃いグレーの因州超極薄紙(特大判)を貼る。
  以上が下貼りです。

あとは、3.の紙と濃い緑系超極薄紙、超々極薄紙2種で、岩肌と水面の調子を付けていく。
滝は白2種(厚紙5.5匁、超極薄紙)。ブルー濃淡折染め超極薄紙。これを縦方向に(繊維の流れの方向に沿って)ちぎって貼る。
水面に映る滝の影は、繊維の流れに逆らうようにちぎると、うまくいきます。
樹々の葉は落水紙(大穴落水紙顔料染め3種、機械漉き薄典具落水紙6種)を小さくちぎって、繊維を整え、伸ばすように貼ると、自然な感じになります。
(純)

注記:2023年7月季節の復活教材で発売。

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。