2006年4月の教材


作品名 | 作者名 | サイズ |
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水辺 | 林 小夜子 (大阪北サークル) |
式紙 |
<下地色>特大判超極薄紙、淡い黄色むら染め1種と淡いブルー1種。(ちなみに、この淡いブルーは、色相環でいうと、緑味に近いブルーです。紫味に近いブルーではなく、作品全体の色合いから、ブルーも選んでありますね。) 淡いブルーを地平線から画面上端まで貼る。つぎに、水際から画面下端まで淡いブルーを貼り、その上に淡い黄色を重ねる。 <遠景の山>淡・中・濃の無地の極薄紙を大きさをずらしながら水切りして貼る。右の濃い山、地平線上の低い茂みは、濃い色を二重にしたり、濃い落水紙を混ぜたりして、濃さを調節してください。 <中景の畑> たて絞り染め2種をちぎって貼る。あまり傾斜を強くしないように。その上に典具帖の黄緑とベージュむら染めや、ベージュの薄典具等で調子を付ける。水際は焦げ茶濃淡折染め極薄紙。 <樹> 濃い方の茶系濃淡折染め雲龍紙の繊維を抜いたり、この紙をそのままハサミで切ったりして、幹や枝を描く。 葉は薄典具落水紙8種。光と影、全体のボリュームを考えながら、小さくちぎって貼り重ねていく。 <水面> 水面に映る木や草の影は、茶系の極薄紙や典具帖です。水面は下地用の2種に加えて、淡い緑系むら染め、極薄紙2種。横流れや縦方向にも貼ってください。 必要に応じて白の超々極薄紙。 さざ波のきらめきは、白の薄典具落水紙。 土手は、黒皮チリ入り楮紙で、草は淡い方の雲竜紙の繊維と緑の落水紙。 最後におまけ。淡い茶系の典具帖に、少し紫青を入れて染めてあります。この色を、幹の元にほんのちょっぴり貼ってみてください。絵全体の色彩が輝いてきましたね。 (純) |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。