2005年8月の教材


作品名 | 作者名 | サイズ |
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緋に染まる | 澤永芳子 (東京サークル) |
SM |
モチーフとなったのは、埼玉県高麗川畔の林の中。100万本の曼珠沙華の花が満開です。 実景写真から全く離れて、無駄なものを整理し、そぎ落として、あらためて自分のイメージに合わせ、色と構図を考えて構成した作品となっています。 前号「掲示板」の「考えるちぎり絵」を実践してあります。 ○下色の処理 奥の林……クリーム色典具帖と因州黄緑むら染め極薄紙を重ねる。 花 ……雅染め(顔料吹付け染め)を2枚重ねて全体に貼る。紫系が下、緑系が上。 そして赤と緑折染め極薄紙の緑の方を、左の木より手前まで貼る。 ○奥の林 超極薄紙緑系濃淡折染めと、上記雅染め2種をちぎって貼る。 ○花 赤系の紙を奥から手前に、淡い色から濃い色へと、ちぎりながら調子を付けていく。 美濃茜染め、因州超極薄紙2種、下色処理で残った赤の極薄紙。 赤の濃淡土佐薄典具落水紙は、1枚、あるいは2枚重ねて、花の形にふんわりふんわりと貼っていく。 右中程、花のかたまりの暗がり部分には、奥の林に使った緑系超極薄紙を使って下さい。(縦じわを寄せてもいいでしょう。) ○木 縦絞り染めをハサミで、葉は土佐大穴落水紙夢幻染めで。幹にほんのり赤味の色を付けて (純) |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。