2004年2月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
森に来たりて 森 文江
(鳥取サークル)
4F式紙
亡き亀井主宰青春時代の愛読詩集であった三木露風『廃園』の中に、「森に来りて」という詩があります。
このちぎり絵作品は、亀井主宰の面影をこの詩のイメージに重ねて生まれたものと、作者から伺いました。
そういえば、大きな空の雲の上に、高い木立の梢の先に、水面にきらめく光の粒の中に、故人の魂が安らいでいるような、そんな気がいたします。
1. 画面上から下1/3の水際辺りまで、土佐夢幻染め1枚を貼ります。どうさの白い部分を浮雲に見立てて。(ただし、教材に入っている染め和紙は、1枚1枚すべて異なっております。印刷手本と同じというわけにはいきませんので、そのおつもりで)予備に白の厚紙(3匁)を入れていますので、足らない場合は雲の部分に貼ってください。
2. 水際辺りから画面下まで。青と緑の2色折染め極薄紙を1枚貼ります。以上で下準備は終わりです。
3. 水際より上の部分(遠くの小さな木立の辺り)。白の極薄紙をちぎって貼っておきます。そうすることで、これから貼る淡い色の極薄紙の発色がよくなります。淡い色を中心にふんわりと色を出していきます。
4. 水面は、水色の極薄紙、緑の極薄紙を中心に、水の透明感を出すようにしながらちぎって貼っていきます。
5. 木立は、土佐大穴顔料夢幻染め3種、雲龍紙3種。
(純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。