2002年12月の教材


作品名 | 作者名 | サイズ |
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なごり雪 | 中村武夫 (広島サークル) |
SM |
教材としては初めてのサムホール作品です。 この画面は、あまりたくさんモチーフを詰め込まないように、描きたいものだけをポンと入れるのが、コツと言えばコツでしょうか。 画面は小さいですが、結構大きく感じませんか?主要モチーフを画面上半分に置き、バックに空を入れないように構図してあるのが、この絵を大きく感じさせているのでしょう。 ○バックの森 濃青をベースにする。その際二通りの方法があります。 1)家屋を含めてベースの濃青を貼る。 2)家屋は除いて、それ以外に濃青を貼る。(屋根の輪郭線を写して鉄筆で切り取る) そして、森の部分に濃い紫系むら染め、灰青と紫折染め、黒茶むら染め、赤茶系折染め(同色で超極薄紙とそれより厚い極薄紙)等々を細かくちぎって貼り重ねていく。 ○家屋 家屋は佐治紙ベージュ色。 上記1)の場合----家屋を写す紙は白の極薄紙か白の厚紙。 家屋の下にあらかじめこの厚手の白を貼っておく(こうすることで、バックの色に家屋の色が沈んでしまうことを防げます)。 上記2)の場合----極薄紙の白で家屋を写し、佐治紙ベージュ一枚のみ貼ればよい。 屋根の雪----原作通り引っかき技法で地色の白を活かすもよし、厚手の白を貼り重ねるもよし。 屋根と壁----茶系極薄紙6種に、バックの紫も加えて。 ○前景の雪 地色の白をそのまま活かしながら、厚手の白を加えてもよいでしょう。 ニュアンスには淡いクリーム、ピンク、紫、ブルーなどを加えます。 典具帖顔料吹き付け染めもまた面白い効果が出ています。 (純) |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。