2002年6月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
水面 叶 玲子
(岡山サークル)
式紙
バック----
1. 黄味ピンク濃淡折染め極薄紙(超特大判)を画面、上から4分の3まで淡い色が下方に来るように、二重貼ります。
2. 薄紫と黄色2色折染め超極薄紙を左方に薄紫、右方に黄色が来るように。
3. 紫とグレー2色折染め土佐薄典具(これも超特大判)を、画面2分の1あたりから下方まで、紫が上方、グレーが下方に来るように。光や微かな風の変化に応じて色も変化します。上記の色も含めて、さらに数種の淡い色の超極薄紙で、その色の変化を追いかけてみてください。白い土佐薄典具落水紙で動きも加えます。この紙はちぎってから、少し引っ張り、伸ばしながら貼ってください。
樹----
本体は雲竜紙の繊維を抜いて、影は、バックに使った紫とグレー2色薄典具の端っこが、極めて細い線状にスーッとちぎれる性質を利用してもよし、細くしごいて線にしてもよし、ハサミで切ってもよし。その他、雲竜紙の地色の部分を使ってもよし……いろいろどうぞ。
影の根元部分は、白っぽい超極薄紙で淡くします。影全体に薄典具や超極薄紙をかけてみてもよし。
この幻想的な作品の舞台となったのは、作者の大好きな場所です。小高い山頂付近に池があり、その中に立ち枯れた樹がある。朝の光を浴びて水面も樹も、風景全体が虹色に輝くその光景を、よく見に出かけられるとのことです。
絵のモチーフは、遠くの観光地までわざわざ足を運ばなくても、こんなに身近にあるのですね。                           (純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。