2002年5月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
富貴 貝原清子
(岡山サークル)
式紙
気品ある華麗な作品です。因州佐治紙横折染め濃淡と白い染め残しの部分が、花びらにうまく活かしてありますね。原作者の感性と技量、和紙染色家の巧みな技とのすてきな共同作業の結晶で、ちぎり絵という絵画の持つ至福の有り様とも申せましょう。
[花の貼り方のポイント]
いちばん外側にくる花びらは手でちぎる、鉄筆を使うの両方でしますが、内側の花びらは鉄筆で切る方が、花びらの重なる部分のメリハリが出ます。貼る順序は画面でいえば、花の上部から下部へ順序よく、そして花芯(土佐典具帖牡丹色)を貼って、それを包み込むような手前の花びらを貼って----という具合です。陰影は極薄紙(ピン
ク〜紫系)3種を少々。
[葉の貼り方のポイント]
適時適所に差し込んでください。バックの葉は因州極薄紙(大判2種)、他は因州佐治紙折染め(大判1種、小判3種)で。    (純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。