2001年5月の教材

 

作品名 作者名 サイズ
翁草 宇都稔子
(諫早サークル)
式紙

上品で可憐な作品ですね。5本の花の組み合わせのバランスも絶妙です。花びらに見えるのはがく片、その外面は絹糸のような毛におおわれています。花が終わるとその種子が冠状の白髪のような形になることから「翁草」の名が付いたとか、長寿を祈るその象徴のような野草ですね。

○花びら(がく片)・・・佐治紙草木染を大判でたっぷりと入れました。ひとつひとつの形と大きさを丁寧に観察してちぎってください。(一部のみ鉄筆)
○茎・・・淡い緑系因州折染紙、原画に使われた茎の色にほぼ忠実に染めていただきました。手本(印刷)ではかなり濃くなっていますが悩まないで安心してこの紙で茎を描いてください。出来上がったときその美しさにうっとりされることでしょう。
○めしべ、おしべ ・・・沢山の数のものが円錐形にもりあがった花托の上に、らせん状に配列していますし、作者もそのように表現なさっていますが細かく切ったものを適当に(並べないで)散らされてもよろしいと思います。
○式紙・・・グレーの吹き付け染め(新作)です。

(純)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。