2019年10月の教材

作品名 作者名 サイズ
さねかずら 川童みつ枝
(京都府)
式紙

晩秋に赤い実をつけるつる性の木のさねかずらは、
百人一首では
『名にし負(お)はば 逢坂山(あふさかやま)のさねかづら 
人に知られで くるよしもがな』
と詠まれています。
つるを手繰ると赤い実に届く様子から、恋の歌に使われています。
ロマンチックですね。さねかずらは別名「美男葛」とも呼ばれています。

【和紙】
厚紙11種 薄紙4種(うち典具帖1種)合計15種

【下描き】
全体を軽く下描きします。実、葉、枝の位置を決めます。

【枝】
暗い焦げ茶の絞り染め厚紙を細く手で裂きます。
(※染料が溶け出しやすいのでのりは、かために。)
枝のデコボコした所は焦げ茶と薄茶の折染め厚紙の焦げ茶の部分を
小さめにちぎります。
紫と緑の雅染め典具帖紙で枝の明るく見える部分を貼ります。
細い枝や枝の先端は灰緑とピンクの折り染め厚紙や
茶色と薄茶の折染め厚紙です。

【葉とつる】
青と緑と茶の折染め厚紙と青緑とくすんだ黄緑の折染めの2種で
葉をちぎります。
虫食いのところは、線香で焼いたり、鉄筆でくりぬいてください。
葉脈は緑系厚紙や灰緑とピンクの折り染めを使用します。
つるの絡まり方をよく観察します。
茶色と薄茶の折染め厚紙を細く手で裂きます。
紙にのりをつけてカーブをつくります。
複雑なカーブは長い一本で作るのは難しいので、短く裂いて足していきます。
焦げ茶と薄茶の折染め厚紙でつるの陰をつけます。
つると葉脈の色はオレンジ色と黄土色の薄紙で色を整えます。
茶色系のむら染め薄紙と暗い緑系の雪しずく染め薄紙で
葉の色をなじませます。

【実】4種類の赤の厚紙を使います。
このうち大判の赤とピンクの折染めは、下貼り用としても使います。
この紙は透けてくれるので、実全体の輪郭線を写し、
鉄筆で切り取り、下貼りにします。
あとは、この紙も含めて4種を鉄筆で涙型に切り、
粒ひとつひとつを貼っていきます。
光の当たる方向と色合いに注意しましょう
白の4匁でハイライトを作ります。

 

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。