2015年12月の教材

作品名 作者名 サイズ
大空へ 宮崎純子
(本部)
式紙

深い闇の底へ、かすかな朝の気配が漂い始めました。しらじらと明けていく暁の空へ向かって、鳥達が一斉に飛び立ちます。
今日という日が、あなたにとり良き日でありますよう。さまざまな想いを鳥達の翼に託して、この作品をお届けします。

◯空(バック)・・・うす紫の式紙に特大判3種を重ねて貼る。まず正方形判の黄赤系濃淡折染め。これは淡い色が少なめにしてあります。裁断線をそのままにして貼ってしまうと、あとまで線が目立ってしまいますから、裁断線に沿って水切りかちぎるかして、毛羽を出しておきましょう。画面下端から画面1/2弱位まで貼る。下方が濃い色、上方が今の淡い色が来るようにして。
次に、長方形判の同じような黄赤系濃淡折染めを画面全体に一枚大きく貼る。画面上部に少しだけ濃い色が来て、中程は広く淡い色が占め、下方に濃い色が来るようにして。貼る時ほんの少しだけ左上がりに傾けて下さい。色彩構成上、動きが出ますね。
以上の2種の色を黄赤系と書きましたが、和名で「曙色」とか「東雲(しののめ)色」という趣のある表現がありますが、こんな色でしょうか。
最後に、雪しずく染めを一枚大きく画面全体に貼る。これもほんの少しだけ左上がりに傾けて貼って下さいね。

◯山・・・遠くの山は、くすんだ暗いピンクと灰紫むら染めの上に、くすんだ濃いオレンジ系むら染めを重ねる(鉄筆で)。山の中央辺りの空を少しだけ明るくする(空用の淡い色で)。手前の山は暗い臙脂色を一重で。

◯鳥・・・赤と黒味赤折染めの、ぼかし部分を巧く利用して下さい。
白極薄紙で写します。写す部分は胴体と翼の部分のみ。鉄筆で切りますが、翼の先は毛羽を出したいので、鉄筆のお尻でスジを付けて水切りしましょう。
頭から首、そして脚はハサミで適当に切って下さい。

鳥は、皆様それぞれの地方で愛されているものに変えられたり、数も位置も思い思いに変えて楽しんで下さいね。
                                 

(作者)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。