2015年10月の教材

作品名 作者名 サイズ
凍樹幻想 中野オコウ
(山形県)
式紙

作者のお住まいの新庄市は山形県北東部、最上川中流域にあり、豊かな自然と香り高い歴史と文化の町です。また雪深い土地としても知られています。厳しい冬を越え春の兆しが感じられる頃、車窓に広がる幻想的な光景に感動されたことが、制作のきっかけです。
長いちぎり絵のキャリアの中で養われ磨かれた技術とセンスに、しなやかな発想を加えて、新しい感覚の風景画が生まれました。ちぎり絵がこれから歩んでいくひとつの方向として、多くの示唆に富む、瑞々しい息吹を感じる作品です。

◯空・・・茜色系雪しずく染めを一枚大きく貼る。色の足らない所はちぎり重ねておく。

◯遠方の山・・・青紫と濃紺2色折染め超極薄紙で、山頂に淡い色がくるようにして全体(霞の少し下まで)を写し、青無地染め厚紙の上に重ねて鉄筆で切り、そのまま貼る。
山頂の雪や稜線を白超々極薄紙で。また空使用の紙も少々。青系濃淡折染め極薄紙をちぎり、所々適宜貼り調子を付ける。

◯霞・・・山使用の青紫と、灰青系濃淡折染め極薄紙をちぎって貼っていく。

◯手前の山々・・・紺無地染め厚紙で霞の下から雪原まで貼る。山頂側は軽く鉄筆で(少しだけ毛羽が出るくらい)、雪原側は水切りする。(これは写さないでも、見て、山全体の形を鉛筆で描いてみましょう。)
次に、中程に細い霞がありますね。その霞から雪原まで、山の形を、これは黒味濃紺色無地染め超極薄紙で写して一枚大きく貼る。この紙の残りも、ちぎって所々貼っておく。
稜線に沿って霞を貼っていく。空用の紙と紺系雪しずく染めで。

◯雪原・・・白厚紙で。一枚大きく貼ってもいいですし、裂いて貼ってもいいです。(式紙の白が所々見えるのもいい感じですから。)
紺系雪しずく染めの、色の変化のある所を貼る。また山と雪原をつなげるように、この紙の濃い色をちぎって境目をぼかすように貼っておく。
霞使用の灰青を左下隅に少し貼る。

◯凍樹・・・白雲龍紙の繊維で幹や枝を。霧氷は青海波落水紙と新落水紙で。山や霧使用の青紫や灰青もほんの少しだけ貼る。     

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。