2015年8月の教材

作品名 作者名 サイズ
月下美人 藤戸京子
(高知県)
式紙

誰が名付けられたのでしょう、この素敵な名を。深夜ひそかに芳香を放ちつつ咲き始め、数時間後にはしぼんでしまう花です。幻想的な美しさと儚さを愛しまれ、作者はその姿を永遠に作品に留められました。サボテンの仲間ですから、葉に見えるのは茎が変化したものとのこと。(葉状茎という。以下の説明では、葉と表記します。)

◯式紙・・・深い紫系に濃淡のグラデーションが施してあります。濃い方を右下にして。

◯下準備・・・大判の白極薄紙で葉、花、つぼみを白鉛筆で写します。花は全体の左側部分(カップ状の部分)のみを、重なる花びら一枚一枚を写しましょう。写しとった花とつぼみは鉄筆で切り、葉の緑を貼り終えたあと、下図として貼りましょう。葉を写す際、線が少しくらい交差していても鉄筆で切るのには差し支えありません。

◯葉・・・もみむら染めで。葉の表や葉脈は、紫と緑2色折染め超極薄紙で。

◯花・・・葉の上に、写しとった下図を貼る。白鉛筆の線を目安に花びら一枚ずつ貼っていく。いちばん向こう側の花びらは4匁白、重なる部分を考えて少し長めにします。次に手前に重なるのは5.5匁白、こちら側手前は10匁で。陰影には超極薄紙大判3種(淡い紫、淡いピンクとクリーム色2色折染め、淡い緑)。カップ状の部分が終わったら右側の部分(外へ伸びている細い花びら)を貼ります。4匁や、10匁を裂き剥ぎした薄い所で。ガクは波乗り紙3種がいい表情を出しますね。(この紙は、今回ので入手不可能となります。)花心は10匁を細い線に切って、雌しべの芯にする。他に白大穴落水紙、黄色、オレンジ系春雨落水紙です。

◯つぼみ・・・下図の上に4匁、淡い緑の超極薄紙と重ね、10匁を裂き剥ぎした所をハサミで切って中央に少し貼る。ガクを貼る。
                             

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。