2015年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
木槿 中野トシ子
(山形県)
式紙

  道のべの木槿は馬に喰はれけり   芭蕉
  それがしも其の日暮らしぞ花木槿   一茶

こんな俳句を思い浮かべる方も多いことでしょう。
夏から初秋にかけて、庭や生け垣に植えられ親しまれてきた花です。朝咲いて夕方にはしぼんでしまうため、「槿花一朝の夢」という「はかなさ」の例えとされています。
また一方では、次から次へと日を追うように咲き継がれていきますから、時の流れや季節の移ろいも感じ取ることが出来る趣のある花でもあります。
中国原産で早くから日本へもたらされて、夏の彩りを与えてくれています。韓国では国花のように愛されているということです。
作者は対象をよく観察され、形や陰影の表情も的確に表現されています。白い花を印象的に浮かび上がらせるよう、バックの色や葉の色も工夫がされています。

◯下図・・・ポイントになる線や目安になる位置を描いておく。

◯花・・・10匁白楮紙で。陰影の調子は超極薄紙3種(淡い紫、灰味紫、淡いピンク)で。花の底の紅色は、絞り入り折染めで。花心は黄色濃淡折染め春雨落水紙と黄緑と黄折染め典具帖です。

◯葉、茎、つぼみ・・・緑系折染め厚紙5種で。
                             

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。