2015年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
涼(金魚) 前川美奈子
(三重県)
式紙

悠然と身を翻して泳ぎまわる金魚たち。その姿に私達の心まで解き放たれるようですね。
水色の円窓式紙が面白く使われています。極薄の和紙でヒレの透明感を、アミ目落水紙でウロコの感じを、絞り入り折染めで微妙な色の変化をと、和紙という素材と染めの妙味を充分に発揮してあります。

◯式紙・・・オリジナルの新作です。この教材のために考案されたものです。

◯下貼り・・・白極薄紙で胴体部分のみ写す(ヒレは不要)。写すとき、目やエラの位置、赤い色の部分も薄く描いておくと後で役立ちます。そして10匁白に重ねて切り、重ねたまま貼る。
白極薄紙にヒレをグレー鉛筆で薄く写す。その線より5ミリくらい大きめにちぎって貼り、ハケの先で線のところまで寄せて、ゆるやかなフリル状の曲線にする。(グレーの線はこのとき見えなくなるか、目立たなくなりますから安心して下さい。)

以上で下準備が出来ました。色を付けていきましょう。
どの紙をどの順序に使うかの決まりはありません。ひとつの目安として、濃い赤系絞り入り折染め2種のどちらかを貼って(胴には濃い方を、ヒレにはそれより淡い方を)、その上にオレンジの濃いもの、淡いものと重ねていくといいでしょう。
アミ目落水紙はこの工程の途中で、また最後にも貼るといいでしょう。
小判の赤と紫の格子折染めは、それぞれの金魚の最も濃いところに少しだけ使って下さい。
胴の白い部分には、白と淡い紫の格子折染めを貼ります。
ヒレはアミ目落水紙、白と淡い紫格子折染め、赤とピンクの折染め春雨落水紙、そして胴体使用の色で。

◯目は、黒厚紙をこの大きさに丸く切る。白10匁を裂いて細くしたもので、黒のまわりを縁取る。赤や紫も適宜入れる。

◯最後に水玉を貼って、完成です。
                              

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。