2014年12月の教材

作品名 作者名 サイズ
白い峰 小津野照代
(岡山県)
式紙

厳かに鎮まる冬の山を「山眠る」と形容するそうですね。この長い冬の眠りの中でも、着実に確実に「春」が育まれていき、やがて芽吹きの季節を迎えます。ちなみに、春の山は「山笑う」とたとえるそうです。

漆黒に近い色を背景に、山の白が冴え、荘厳さを演出しています。またこの作品は、ベース(式紙)の色を活かすように、ふんだんに残し、和紙も貼り込まないでサラッと描いていく表現方法をとっています。

◯下図・・・山の稜線、山ひだの線を描いておく。

◯山・・・10匁白をちぎる。できれば裂き剥ぎして。山ひだの尾根ごとに貼りますが、谷にあたる部分は式紙の色をそのまま残しておく。そして白に少しかかるようにして、谷の部分に雅染め典具帖を貼る。その他に、超々極薄紙2種(白、グレーと茶系雪しずく染め)、小判のうす典具4種(グレー、ピンク〜黄〜オレンジ〜茶などの折染め)、空にも使う濃い紺系雪しずく染め超極薄紙、ドーサとくすんだ緑と灰青むら染め春雨落水紙などで表情を付けていく。

◯中景・・・山裾から中景あたりに、濃い緑味紺系無地春雨落水紙をちぎって貼る。中判の淡い茶系雪しずく染め超々極薄紙で、ぼかすように所々重ねる。

◯近景・・・白超々極薄紙、10匁白を剥いだ薄い部分、オレンジ系と黄色系のむら染め春雨落水紙2種などで枯野を描く。木立は厚紙絞り染めで。
                                   
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。