2014年9月の教材

作品名 作者名 サイズ
石榴(ざくろ) 金築斐那子
(島根県)
式紙

神秘的で不思議な姿・形から、石榴は絵心をかきたて、世界各地で様々な物語を生み、また種子の多さから、豊穣や子宝のシンボルともなってきました。最新の研究では、健康と長寿に効く物質が含まれていると、注目されているようです。お酒好きの方には、赤く美しいグレナデン・シロップとして、カクテルで親しまれています。
灰味ベージュ系の角窓の式紙と調和して、すっきりと上品にまとめられています。

◯うす茶無地中厚紙で、2個一緒に写して鉄筆で切り、貼ります。冠状のガクは入れません。割れ目の線も写して描いておきましょう。
次に、くすんだピンクとベージュむら染め極薄紙(大判)で、やはり2個一緒に写して切り、貼り重ねます。その際、右の実はベージュが多いところ、左の実はピンクが多いところがくるようにするのがポイントです。
そのあと、2個それぞれの底の暗さを出します。濃い枯葉色うす典具をちぎって貼りましょう。
以上、ここまでは2個共通の作業でした。あとは、それぞれの表情と丸み(立体感)を出していきます。
右の実・・主に淡いクリーム色、ベージュ、オレンジ系の3種。
左の実・・主にピンク系3種。特に使うのは赤味ピンク系濃淡折染めです。
最後の仕上げに、それぞれ使った色を互いに使い合うと、効果抜群です。
また、この過程の作業は、ミニ筆で! 微妙な色がよくわかりますから。糊は、もちろん少なめで。
◯種皮(果肉部分)・・白3匁、赤とピンクの厚紙4種。割れ目のスジは、こげ茶雲龍紙の繊維を抜いて。
◯ガク(冠のように見える部分)・・茶系濃淡折染め厚紙。それに果皮使用の薄紙を少々。
◯枝と葉・・こげ茶雲龍紙と、緑と黄・オレンジの絞り入り折染め。
○卓上の色は、右の実に使った色の残りを貼って下さい。

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。