2014年3月の教材

作品名 作者名 サイズ
れんげ畑 竹内玲子
(岡山県)
式紙

郷愁を誘う、のどかな春の田園風景です。
れんげの花を手前にあしらい、もうひとつ奥の画面に風景を配すという二重構造のユニークな画面構成です。
この角窓の式紙は、実は新作で、今まで使っていたものより、少し横に長く窓が開けてあります。横に長くすることで広々とした風景が描ける、作者の斬新な発想から生まれました。

◯風景の下貼り
地平線(水平線)より上に、全体に淡い空色無地極薄紙を貼る。地平線より下に、全体に黄緑濃淡折染め典具帖(大判)を貼る。濃淡の差がわかりにくいと思いますが、わずかに淡い方を地平線に近く、濃い方を手前にくるように貼る。空は仕上げのとき、さらに少しちぎって貼る。

◯遠方の山
青紫と灰色のむら染め典具帖。全体の形を写し、鉄筆で切って貼る。さらにこの紙をちぎって、山の稜線や起伏などの表情をつける。またあとで、れんげ畑用の淡いピンクを裾の方に少し貼る。

◯近くの山
濃い緑と黄緑折染め極薄紙。濃い方で全体の形を写し、鉄筆で切り、さらに濃、淡両方をちぎって重ねて表情をつけていく。

◯れんげ畑
大判の薄紙ピンク2種(ピンクと白の折染めと、グラデーションに染めたもの)。遠くから手前に向かって、淡い色から濃い色へと、ちぎって貼っていく。下貼りにした黄緑や緑春雨落水紙も適宜貼る。また、濃いピンク濃淡折染め典具帖を、いちばん手前に少し。桜用の濃い方のピンク落水紙も手前あたりに少々使うのもいいでしょう。

◯家と桜
家は厚紙の緑と赤の三角折染めで。桜は、幹は絞り染め、花は濃いピンク春雨落水紙の上に、淡いピンク落水紙を重ね、最後に白典具帖を重ねる。

◯れんげの花
花は厚紙のピンクと白の折染め。アクセントにれんげ畑用の濃いピンク濃淡折染め典具帖と、桜用の白典具帖を少々、です。厚紙の、特ににじんだピンクと白の部分を多用します。また、この紙のピンクのみのところや、折り山あたりの濃いピンクのなども使います。
図のようなものをいっぱい鉄筆で切っておくといいですよ。


(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。