2013年12月の教材

作品名 作者名 サイズ
ありがとう(白くま) 黒田文子
(宮城県)
式紙

この作品は、あの3.11大震災以来、支え励まし続けて下さった全国のちぎり絵の仲間へ、地元の仲間を代表し、万感の思いと感謝の気持ちを込めて、作者が描かれたものです。「ありがとう」・・・と。

◯まず、白い和紙4種の説明を。サイズの大きいものから順に。
1)典具帖(手漉き) 毛並み表現には、この紙が威力を発揮します。
2)5.5匁(機械漉き) 下貼り用です。
3)中厚典具帖(手漉き) 毛羽がよく出ます。特に白を濃くしたい部分に使います。
4)10匁(機械漉き) 鼻用です。

◯最初にベージュ無地(4匁)で輪郭線と細部の線を写し、5.5匁白の上に重ねて鉄筆で切り、2枚重ねたまま貼る。(胴体と腕・足の小さな三角形のすき間を切り抜くのを忘れないでね。)
次に、耳、手のひら、足の裏以外のすべてに、濃淡超極薄紙を貼っていく。ちぎって貼っていくのもよし、頭、胴、腕などの部分ごとに写して鉄筆で切って貼るのもよし、です。
さらに、胴と腕、足の境目は、二つ折りにしたものを貼って濃くします。耳、手のひら、足の裏は、周囲はベージュの地色を残したまま、濃茶をちぎって貼る。
足の裏には、マフラー用の赤を、その上に未晒桑紙を重ねて貼る。

◯いよいよ典具帖をちぎりながら、熊全体を貼っていきましょう。頭部は、両頬、あご、中央部、そしておでこ(頭頂)へと貼っていく。おでこは特に白を濃くしたいので、中厚典具帖も利用して下さい。

◯鼻は10匁白で。3殻ミリずつ大きさを変えて、3〜5枚切り抜き、小さい順に貼り重ねると、ふくらみが出ますね。

◯典具帖で、耳、手のひら、足の裏の周囲を整えていく。二つ折りにした典具帖を片手に持ち、反対の手の親指と人差し指で3回くらい引っ張るようにしてちぎり、耳、手のひら、足の裏の周りに貼り重ねていく。中厚の典具帖もこの時使われてもいいでしょう。

◯マフラーは絞り入り折染め紙で。その上にオレンジ春雨落水紙を貼って、朱色超極薄紙でひだをつけます。ハート模様の色は、ご自由にどうぞ。

◯最後に目、鼻、口を仕上げて出来上がりです。

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。