2013年5月の教材

作品名 作者名 サイズ
ジャーマン アイリス 澤永芳子
(埼玉県)
4F式紙

この花はアヤメ科の植物で、日本のあやめ、かきつばた、花菖蒲と同じ仲間です。アイリスは古くからヨーロッパで愛されてきたものですが、園芸品種が次々と生まれ、この花もそのひとつ。品種改良により花の色や形が多種多様で、別名「虹の花」とも呼ばれるほどで、愛好家も多いそうです。確かにこの花は、舞踏会の貴婦人たちのドレスを連想する艶やかで華やかな魅力があります。
この作品は、作者自らが丹精込めて育てられたものがモチーフです。

◯バック
金地ぼかしを使いますが、花の色と同色系ですから落ち着いた趣が出ます。縦長の画面に、花と葉がバランスよく構成されています。
◯花
花びら一枚ごとに、染め具合のいい所を選んでいただくために、絞りを入れた折染めを4種(厚紙)用意しました。
花びらは、上向きの花びら(上花弁)3枚、下向きの花びら(下花弁)3枚ですが、もちろん見る角度によって異なってきますね。貼り方としては、上花弁は、向こう側のを一枚大きく貼って、手前のを1〜2枚貼る。そのとき手前の、右の花には緑か黄緑の雪しずく染めを、左の花には茶と黄2色折染め超極薄紙を貼って調子付けします。
次に下花弁を貼ります。付け根にある濃い朱の部分は「ひげ」というもので、極小判の橙と黄2色折染め(厚紙)で。
花びらの縁のひらひらしたカーブは、鉄筆やハサミで。縁どりの白は、厚紙の白をちぎったり、白典具帖で。この白典具帖を細いこよりにして、ひだの線にするのも素敵ですよ。
◯茎・苞・葉
厚紙の折染め4種と雪しずく染め4種、そしてベージュ典具帖(極小判)です。茎は鉄筆ですが、厚紙の葉は裂くようにちぎると勢いが出ます。

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。