2013年3月の教材

作品名 作者名 サイズ
白のささやき 前川美奈子
(三重県)
4F式紙

花の香りを清々しい風が運んできます。作者は長年、油絵でも感性と技を磨いてこられた方です。そこで学ばれたものを、ちぎり絵の世界にもたっぷりと注ぎ込んで下さり、和紙で描かれた美しい絵が生まれました。多くのことを学ばせていただきましょう。

◯バック  紫とブルー系のもみむら染めを貼ります。原画より濃いめに染め上がってきましたが、これはこれで素敵な作品になりますよ。

◯花瓶と卓上  青緑厚紙に濃い青系雪しずく染め(絞り染め)超極薄紙。卓上はすだれ落水紙と三角折染め典具帖です。

◯葉とそのバック  落水紙3種と濃い緑と水色2色折染め超極薄紙です。落水紙は明るい緑むら染め顔料染め大穴と、濃い緑顔料染め春雨、そして灰味水色春雨です。

◯花  白3種(10匁、5.5匁、4匁)で、白の発色の違いを利用します。陰影用に超極薄紙が5種です。花心は黄とオレンジ絞り入り折染め、茎は超極薄紙の緑系をこより状にして下さい。
花は一輪一輪、位置も大きさも向きも異なります。それに応じて花びらの形や長さ、花心の位置も異なりますね。また目立たせたい花、陰になる花、主役の花々、脇役の花々など、あたかも舞台の劇かバレエのように配慮されています。白3種の発色の違いを活かしましょう。
花びらは鉄筆で切りますが、花びらの先は少し力を抜いて毛羽が出るくらいにしましょう。

◯仕上げに花の陰影用に使った超極薄紙をまわりに貼って下さいね。モチーフとバックがよく馴染んできて、空気感が出てきます。
出来上がって飾るのを楽しみに、頑張って下さいね。

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。