2013年1月の教材

作品名 作者名 サイズ
春の水音 内田長子
(岡山県)
式紙

「冬来たりなば、春遠からじ」春が待ちどおしいですね。春の息吹が満ちあふれているこの作品で、一足早く春を迎えましょう。モチーフになったのは京都です。遊学中のお孫さんを訪ねられた作者が、加茂川のほとりに佇まれ、その時の感動からこの作品は生まれました。
 和紙は合計26枚入っています。一枚一枚説明する煩雑さを避け、要点のみにとどめます。むしろご自由に描いていただきましょう。

◯下図のポイントになる線を軽く描き、下貼りをしていきます。
まず、特大判2種。水色濃淡折染めで、画面左下の土手になる部分以外、式紙全体に貼る。画面上と下、約5〜6pくらいが濃く、中は淡くなるようにして。次に水面の部分に、灰青濃淡折染めを、遠くが淡く手前を濃く(画面下から5〜6pくらい)なるように貼る。この色は遠景の連山にもなります。
そして、雅染め2種。向こう岸の土手部分全部、こちら岸の左奥の小さな部分に、ピンクと緑の雅染めを貼る。こちら岸の左下の土手部分に、紫とグレーの雅染め、その上の左隅にピンクと緑の雅染めを少し重ねる。川の中洲には両方の雅染めをちぎって貼る。これで下貼りは出来ました。
あとは、それぞれの部分にどの色を使うか、吟味しながら作業を進めて下さい。空と川は面積が広いですから、変化が付けてありますね。建物も遠近法に則ってありますが、でもカンタン巧みに処理してありますね。中洲の花は小判の落水紙(明るい黄緑と黄)を細かく切ってあります。それに白(5.5匁)も少し加えるのもいいでしょう。

(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。