2012年8月の教材

作品名 作者名 サイズ
それぞれの秋 土肥節子
(新潟県)
4F式紙

東日本大震災のあと、私達はものの見方や感じ方が確かに変わったように思います。そして、なにげない日常に、まわりのあらゆるものの中に、深い意味が隠されていることにも気づきました。
作者は新潟県長岡市にお住まいです。この地方は近年2度も大きな地震に痛めつけられ、原発の問題も抱えています。東北の方々の苦難に思いを馳せながら過ごされて半年、夏が終わりの秋の気配漂うある日、ふと窓の外に眼をやった時、そこに広がる風景に胸をつかれ、その感動からこの作品は生まれました。すべてを包み込むように、季節は確実に巡り来て、自然は着実に時を刻む。果てしなく広がるこの空の下で、幾多の人々が思いを秘めて迎える「それぞれの秋」・・・。

◯式紙はブルー。ベースの色とします。空はこのままで。

◯山と森    山は青系むら染め手漉き典具帖を1枚、ふもとの線まで大きく鉄筆で切って貼る。山の中腹からふもとの森へと、緑系薄葉紙4種(機械漉き典具帖3種、手漉き典具帖1種)をちぎって貼っていく。

◯家    青い方は屋根が青系折染めで壁は白とグレーの絞り入り折染め。まわりの木々は落水紙2種(春雨と大穴顔料ドーサ染め)。赤い方は屋根は赤濃淡折染め、壁は白(薄い4匁の方)。手前の立木は厚紙の黄緑折染め(あ)をちぎる。

◯田畑    厚紙緑系折染め2種〔(あ)と、ブルー系絞り入り折染め〕、黄色と白の筒絞り染め、黄緑と薄茶手絞り染めを細くちぎったり裂いたりして貼っていく。式紙の青が所々見えるように(貼り残しながら)して。

◯雲    白の手漉き典具帖。

◯前景の木立   幹と枝は茶系濃淡手絞り染め。葉は田畑使用の緑系折染め2種と、厚紙の鮮やかな緑折染め(小判)、そして白(5匁)をハサミで切って下さい。落水紙をハサミで切って加えるのもいいでしょう。葉を貼るときのポイントは、一本ごとに色を変える、これはとても大切なことです。
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。