2012年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
ブーケ(花束) 岩原ヒサ子
(新潟県)
4F式紙

白い花をモチーフにすると、白はどんな色とも相性が良いことから、組み合わせる色が自由に楽しめますね。この作品は紫系でまとめてありますが、その中に類似色のピンクと青で色幅を持たせ、さらに反対色の黄・橙・緑を少量添えて活き活きとした表情を出してあります。鮮やかな小花のブルーもアクセントに効いていますね。配色の上でも構図の上でも優雅で動きのある作品となっています。

◯貼り方の順序・・・式紙も紫系です。まずおおまかにバックを貼る。濃い紫系雅染め典具帖を水切りかちぎって、中央部分に大きく一枚貼る。灰緑と紫むら染め極薄紙(小判)を少し、左上の開いた花がくるところに貼っておく。紫と青紫むら染め春雨落水紙で雅染めの周りをぼかすように所々に貼っていく。(そのあとのバックは、花を貼っていく途中や、最後の仕上げの段階で貼って下さい。使う紙は、花のニュアンス用の4種と、白春雨落水紙、ピンク雲レース落水紙、淡いピンク超極薄紙(小判)です。)

◯花・・・白い百合は主に出雲民芸紙を使います。三椏が原料で表面にツヤがあります。この紙で全部の百合が貼れますが、予備に因州楮紙(大判の方)も入れておきます。
花の陰影のニュアンス用は超極薄紙4種(淡い紫系濃淡折染め、紫とピンク折染め、淡い緑濃淡折染め、紫と青2色折染め)。
花心は厚紙の黄と橙2色折染め。軸は花のニュアンス用の色を適当にこより状にする。小花は紫系折染め2種。
白百合の下図をつくりましょう。白極薄紙で一輪の全体の輪郭線を白とグレーの鉛筆で写して鉄筆で切り、それぞれの位置に貼って下図の出来上がり。次に花びらを一枚一枚写して鉄筆で切った出雲民芸紙を、花の下図に合わせて貼っていけばいいのです。そのとき、下になる3枚の花びらを先に貼り、ニュアンスを付けて、上にくる花びら3枚を貼り、ニュアンスを付け、中央の暗いところに色を付け、花心を貼ります。小花をちぎって配します。

◯バックを仕上げて、小花用の紙とピンク雲レースの残りをハサミで切って散らし、完成です。
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。