2012年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
潮騒 小津野照代
(岡山県)
式紙
このモチーフを描かれた動機とテーマを作者ご自身の言葉でお伝えします。お住まいは、岡山県倉敷市です。 「宮城県の松島を描きました。鐘島です。この洞窟から聞こえる音が鐘の音のようで名付けられたそうです。幸せの鐘が鳴り続けることを願い、また、入道雲が空に向かう力強さを人の強さのイメージと重ねました。鳥は幸せを運ぶ使者です。波は沢山の観光船で栄えることを願いました。そして、黒い色は使わないという心遣いもいたしました。」 ちぎり絵を通じての友情、「紙縁」の心が伝わってまいります。
◯式紙は淡い青です。
◯下図を描く。島の形、鳥の位置など。
◯三彩染め典具帖を式紙全体に一枚貼る。海から空へ、淡く淡くグラデーションとなり美しいこと! 海の部分に緑と青の雪しずく染めを、少しだけ傾けて貼る。もうこれだけで海も空も出来上がったかのようですね。もちろん海にはこの2種の紙をちぎってもう少し色を足して下さい。
◯島・・・淡いもみむら染めで。全体の形を鉛筆で描きますが、原画の岩の高さより少しだけ高く描いておきます(これは貼るとき、わざとシワを寄せて岩の層のように見せるため)。鉄筆で切って、洞窟の穴も切り取ってしまいましょう。 岩肌の表情を付ける色は、ベージュ系むら染めと折染め、グレー系雪しずく染め。洞窟には濃い紫系の超極薄紙。 松は、こげ茶雲龍紙、春雨落水紙2種。濃い青緑と濃い緑を先に貼ってから、明るい黄緑を乗せて明暗を出しましょう。
◯雲・・・白の因州楮紙(10匁)を裂き剥ぎして。淡いピンク系折染め超極薄紙と三彩染めも少々。
◯波・・・白大穴落水紙と春雨落水紙。動きを付けて貼る。
◯鳥・・・雲の残りの裂き剥ぎした部分で少しだけ薄いところが、ちぎりやすいです。なんとなく鳥の見えたら、それでよし! 洞窟用の濃い紫をチョッピリ乗せて、出来上がり。
(純子)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。