2012年3月の教材

作品名 作者名 サイズ
風光る 亀井明美
(本部)
式紙

水面を渡る風ときらめく光。遠くに工場が見えます。緑と青の色彩の中に煙突の赤が映えますね。光を表現するためには陰影をしっかり描くことがポイントです。
工場とか街とか港とか、形の複雑に入り組んだモチーフは、興味があっても難しそうでと、敬遠しがちですが、むしろ線や色の面白さが趣のある風景画となります。挑戦してみましょう。
30種の和紙が入っていますよ。大丈夫かしら、と心配なさっていませんか。ご安心ください。基本的な使い方の説明はいたしますが、あとはご自由に存分に貼って下されば、満足出来る作品になりますよ。
(1)下図を、おおまかに位置決め程度に描いておく。
(2)特大判の淡いブルー濃淡折り染め極薄紙を式紙全体に貼る。空の方が濃い色、水面の方に淡い色がくるように。
(3)遠景の山----淡いブルーと青のむら染め手漉き典具帖(あ)です。右手前の山は濃い青無地超極薄紙。(あ)は水面にも主に使います。
(4)土手、中洲などはすべてベージュ系楮黒皮入り未晒し顔料染めをベースに貼ります。
(5)空の白い雲の部分は、白手漉き典具帖を貼り重ねる。
(6)あとは緑系の紙を貼っていきます。遠景は薄葉紙のみで、近景は薄葉紙の上に落水紙を重ねて、と使い分けをします。(木の幹は、工場にも使うくすんだ茶系むら染め手漉き典具帖をハサミで切って。)土手、中洲には小判の茶系、紫系、水面には青系の薄葉紙も適宜使って下さい。
(7)工場----とても楽しい作業になりますよ。煙突の作り方を作者直伝の、あっと驚くような方法を、そっと教えましょうね。白5.5匁と赤折り染めです。(白10匁は球形のタンク用です。)赤を細長いテープ状に切って、白の上に並べて貼っていく。乾いてから、直角方向にハサミで切ると・・あら、煙突になりましたよ。


(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。