2011年11月の教材

作品名 作者名 サイズ
雪椿 平田洋子
(島根県)
4F式紙

城下町松江市、往時の姿そのままの城は、樹木の茂る山の上に聳え、ふもとを巡る堀川は、四季折々の美しさを映しています。
堀川沿いには散歩道があり、「椿谷」と呼ばれる区域は椿の名所。咲き誇る頃も雪の上に散る頃も、絵心をかき立てられるそうです。
ちなみに、この道の先は、文学者ラフカディオ・ハーン(日本名は小泉八雲、愛称ヘルンさん)の旧居に続き、「ヘルンの道」として地元の人々に親しまれています。
この作品は、その雪の上に散った「落椿」がモチーフです。
画面上、左右の三角形の部分は地面で、花のある一段と白い部分はベンチの一部です。(丸太を縦に切り、平らな面を上にして据え付けたベンチです。)

◯式紙はむら染めの金地。効果的に使われています。

◯あやとり紙を傾け、ベンチの形に合わせて、余分なところはハサミで切り取り、足らないところは継ぎ足します。直線どおしで継ぐと不自然な線が出てしまいますね。そこで、それぞれの繊維を梳くようにして継ぎ合わせて下さい。
しぼり染めの超極薄紙(特大判)で地面とベンチの上の木漏れ日が作る影を貼る。濃い所は黒味の紺超々極薄紙。
地面にはさらに白2種(春雨落水紙と超極薄紙)で雪を。ベンチの縁やその他の部分にも少々。

◯花‥‥花びらは厚紙3種(赤濃淡折り染め、赤味ピンク大格子折り染め、ピンクと白折り染め)。
花心は檀紙のシワを花心のスジに見立ててあります。剥がないでそのまま使う。ハサミで切りますが、花粉の乗る所だけは、ハサミで細く切り込みを入れてから、ちぎります。
花粉は、厚紙黄色2種を細かく刻んで散らします。
陰影用は、赤と紫の折り染め超極薄紙と赤紫と藤紫の折り染め超々極薄紙です。
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。