2011年9月の教材

作品名 作者名 サイズ
鶏頭の花 中川里子
(広島県)
4F式紙

金や銀を背景に描くことは、日本画の伝統のひとつです。この作品もそれを思わせるもので、さらに和紙という素材の効果を積極的に活かす工夫がなされています。

○特大判のくすんだ緑と赤の板締め染めについて……普通の折り染めとは異なり、板で絞めて染めるため、独特の趣が出ます。また全体に均一には染まりません。そのことをむしろ逆に利用して、それぞれの染まり具合のお好きな所を選んで使っていただくために、このような特大判で提供します。
花のベース(下色)にもこの紙を使います。赤味の多い所を水切りして(花全体の大きさよりひとまわり小さめで)貼ります。茎や葉は、適当な色合いの部分をちぎって。この紙質は、繊維の方向(縦方向)にちぎれやすく、勢いが出ます。他に、黄緑と赤の三角折り染めも葉、茎に使います。
○花……上記のベース(下色)の上に、赤と紫の2色折り染め(格子折りと縦折り)超極薄紙2種(1)で、色付けをして、その上に落水紙(赤系のグラデーション染め)をちぎって貼る。花の元の部分には、右2つには典具帖雅染めとアミ目落水紙(灰味ピンクの方)、左には黄と緑2色折り染め超極薄紙(2)の黄色の方です。
○その他のアミ目落水紙(グレーの方)は茎に、(2)の緑や、赤と黄緑格子折り染め超極薄紙、くすんだ濃いピンク濃淡折り染め超極薄紙、(1)など、葉や茎に適宜使う。
(純子)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。