2011年4月の教材

作品名 作者名 サイズ
湖畔 宮崎純子
(本部)
式紙

各地の湖を訪れるたびに、神秘的な魅力に打たれます。実際の色から離れて、このような色彩でまとめてみました。少しでもご参考になれば幸いです。

◯式紙の色はそのまま活かして、画面の天地は貼りません。
◯簡単に下絵を描く。岸辺の位置、森(奥と左と右)のおおまかな大きさを薄く鉛筆で描いて、どこまで貼ったらよいかの目安にする。
◯岸辺  うす緑のあやとり紙。見えている部分だけでよい。
◯湖面  大判の雪しずく染め。染めの濃いところ、かすれたところなど、適当なところを選んで、ちぎって貼る。中央あたりに鉄紺色(大判)を少々貼る。
◯奥の森  紫系むら染め(大判)3種を淡い順に1)、2)、3)とすると、1)、2)、と典具帖の紫むら染めと黄緑無地と雅染めをちぎって貼っていく。
◯左の森  湖面の2種で下の暗がりを貼ってから、3)をちぎって重ねながら1)や2)もちぎって上の方に向かって貼っていく。木の幹は厚紙紫系折染め草木染め(これは森の奥にも使う)。次に、紫と青顔料とドーサ染め春雨落水紙を小さくちぎって葉の感じに貼る。白春雨も必要ならば少しだけ貼って下さい。草むらには濃い青系顔料染め春雨と、赤紫春雨(これはほんの僅かだけ使う)。
◯右の森  湖面の2種と、同系色の超極薄紙(小判)とで暗がりを貼ってから、やはり3)、1)、2)で上の方に向けてちぎって貼り重ねていく。木の幹は茶系筒絞り染め。葉は緑系顔料染めと顔料ドーサ染めの2種。草むらには左の森使用の濃い青系顔料染め春雨。
◯さあ、仕上げです。明るい水色濃淡折染め超極薄紙を、左の森の左下に少し、湖面手前に少し。1)の色も湖面手前に少し。右の水面の樹影は白春雨をハサミで切って。
<初心者の方へアドバイス> この作品のように薄い紙を貼り重ねて好みの色を出していく場合、糊がトロトロの水のように柔らかすぎたり、紙につける量が多すぎたりすると、紙が透明状態になって、色がわかりませんね。ポイントは、糊は少し硬めで量は控え目に、です。そこでミニ筆で作業されるといい塩梅ですよ。
(純)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。