2008年3月の教材

作品名 作者名 サイズ
青麦 西下都糸子
(岡山サークル)
SM
同じモチーフでも、この原作者の手にかかると、魔法のように不思議な魅惑的な作品になります。
この度は大麦。こんなお洒落な作品になりました。さらに春雨落水紙が穂になる・・・なんて斬新なアイデアでしょう。
大麦は、小麦にくらべて芒(のぎ)が スーッと長いのが特徴です。
○バック
典具帖2種。先染めの上にむら染めを重ねる。両サイドは薄緑と青の2色折染め超極薄紙の上に、白さざ波紙を貼る。
○穂
バックが乾いてから始めましょう。左二つは、緑折染め春雨落水紙で、下貼りに緑系絞り染め。
右六つは青むら染め春雨落水紙。バックに直に貼ったり、下貼りに青系絞り染めを使ったりして下さい。巧く穴をあけるコツは、「やや固めの糊をよく刷り込むこと」を心掛けて、落水紙を貼って、さらに上からも糊を付けて押さえるように馴染ませてから、鉄筆で穴をあけ形を整えていきます。以外と簡単で楽しい作業です。
アミ目落水紙も効果的に使われています。
芒(のぎ)は、厚紙の折染め5種(小判)、絞り染め2種。茎用も使っていいですよ。
縦、横、自在に、ハサミで細く切って下さい。色数が多いほど美しく仕上がります。
○茎
厚紙の横折染め2種。中央の一本の茎は青系絞り染め。蛇腹に折り畳み、左手に持って端からハサミで切っていくと、紙がしっかり安定して、切りやすいです。この方法は、どんなに長い細い線でもきれいに出来ます。

今月の二つの教材に使用している和紙のうち、手漉きは、典具帖が浜田洋直さん(30歳)、春雨とアミ目落水紙、大穴落水紙が浜田治さん(28歳)、そしてさざ波紙が田村寛さん(37歳)と、すべて高知の若き志士たちの抄紙です。頼もしいかぎりです。
(純)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。