2006年5月の教材

作品名 作者名 サイズ
湖上残照 亀井健三
(本部)
4F式紙
落日の美しさで有名な島根県の宍道湖(しんじこ)。亀井主宰がこよなく愛したモチーフのひとつです。薄葉紙や落水紙のシワを波に見立てた面白い手法で、主宰の得意とするものでした。
下色……水平線を鉛筆で引いておく。画面全体に黄色漉き染めの典具帖を貼る。
湖……湖面半分から画面下端まで、青緑系濃淡超極薄紙を貼る。遠くが淡く、手前が濃くなるように。
さあ、いよいよシワをつくって貼りましょう。シワは偶然性の強いものですから、もちろん原画通りでなくていいですよ。
水平線2cmから画面下端まで、ブルー系とグレー系の2色折染め薄典具落水紙を両手で握ってシワにし、それを少しずつ伸ばしながら、シワを活かしてハケで押さえるように貼っていく。遠くがブルー、手前がグレーになるように。次に、黄色薄典具落水紙を同じ所にシワを作りながら貼る。
湖面全体に、サーモンピンク系濃淡折染め超極薄紙を、シワを利用しながら貼っていく。遠くが淡く、手前が濃くなるように。この紙の淡い方の色は、空にも使います。
最後に、水平線から1/3位まで、淡いクリーム色むら染めで、中央辺りに淡い薄紫むら染めで、手前1/3を明るいブルー無地で、それぞれシワを作って貼る。
残りの鮮やかな黄色濃淡折染めは、水平線あたりの空、湖に適宜使います。
半島……えんじむら染め薄典具を鉄筆で切って貼る。
空……サーモンピンクの淡い方と、ピンクと紫のむら染めで。
小島……「嫁ヶ島」という名の、伝説のある島です。湖面使用の青緑の濃い方を二つ折りにして、細くハサミで切って土台とする。この土台にピタリと接して、同色の落水紙を長くちぎって貼り、鉄筆で幹と枝下をアーチ状に整えていく。とても簡単に松の木のシルエットが出来上がります。
(純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。