2006年1月の教材

作品名 作者名 サイズ
お人形 宮崎純子
式紙

下絵の描線を目安に薄葉和紙を貼っていくという、とても簡単な手法です。淡彩画風な作品にはもってこいです。
○下絵
人形全体の外側の輪郭線を白典具帖に白鉛筆で写す。さらにグレー鉛筆で同じように外側の輪郭線と内側の細部の線を写す。(この時、外側の輪郭線のグレーが濃すぎると、最後まで色が残りますから、内側の線よりやや淡目に。)ゴム板の上で、白鉛筆の線に沿って鉄筆で切り、式紙に貼る。これで下絵の出来上がり。後はグレーの描線に従って貼っていけばいいのです。
○顔
首も含めて肌色典具帖で写して鉄筆で切り、貼る。頬はこの色をちぎって重ねる。首は淡い茶系薄典具をちぎって貼り、さらに肌色を重ねる。
○着物ほか
半衿、着物、帯、足袋などすべて一緒(つまり、顔、首、髪以外全部)に、淡い朱系むら染め典具帖(A)で全体を写し(白鉛筆で)、鉄筆を軽く当て水切りして貼る。
細部の線が透けて見えていますよ。安心ですね。
半衿は雅染めの粒々の染めの部分を貼り、(A)を重ねる。ほら、鹿子絞りみたいになったでしょう。衿や肩上げなどの胸の辺りは(A)をちぎって(片側はちょっと折り込んだり、または、鉄筆やハサミで切ったりして、すっきりとした線で、反対側はちぎったままの毛羽の出た柔らかい線で)描線を目安に貼っていく。その上に淡い黄色の典具帖も少し乗せる。
振袖の中程(腕によって作られる陰影)や、振袖の下端辺り、胴や足にあたる部分は(A)をちぎって貼り、ふくらみや陰影を出す。
帯は雅染めで。鉄筆で切る。背中に少し見える帯の部分はちぎる。帯の暗がりは、この同じ紙をちぎって貼り表情を出す。袖口、脇、裾などは、橙と赤系の折染め超極薄紙と雅染めで。細く長くちぎったものを、その縦方向に折って、そのときの自然に出来たシワも利用して、ザックリさりげなく貼ってください。
足袋は白典具帖を鉄筆で切り、2〜3枚重ねる。
○髪
茶系典具帖むら染め2種。淡い方を鉄筆、水切りでまず貼る。前髪と顔両脇の暗い部分に、濃い方をちぎって貼る。さらに、淡い方をちぎって全体に貼っていく。
○目・眉・鼻・口
目は髪用の濃い方で。二つ折りにして爪先でひっぱりちぎる。眉は首用の淡い茶系薄典具。
鼻も同じく淡い茶系薄典具を鉄筆の先で押さえひっぱる。
この上に肌色もちょっと。
口は、着物用のむら染め典具帖で。
(純)

この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。