2005年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
葛の花 浜口悠子
(倉吉サークル)
式紙
この頃散歩の道すがら、勢いよく茂っている葛を見かけます。晩夏から初秋にかけて小さな愛らしい花をつけるのが、今から楽しみです。
この葛の葉は、山羊の大好物だったとか、山羊の乳は独特の香りと味があったとか……子供の頃の懐かしい思い出が浮かんできます。
葛は秋の七草のひとつ。七草は、『万葉集』(巻八・秋雑歌)で山上憶良が詠んだ二首に由来しています。
    秋の野に咲きたる花を指折りて かき数ふれば七種の花
    萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花  
(ちなみに、朝貌はこの当時まだ渡来していなかったという理由で、朝貌は桔梗のことではないかといわれています。)
○葉は因州折染め厚紙3種を、染めの濃淡を活かして使って下さい。基本的には手でちぎりますが、難しい形のものは鉄筆と水筆で。
○蔓は、葉に使用の濃い青緑折染め(大判)をハサミで細く切り、そのまま、あるいは細く縒って使って下さい。その上に、雲龍紙の繊維を抜いて重ねましょう。
○花は、上記の細く縒ったものを中心軸として花の穂の長さに、先ず貼っておくとよいでしょう。
花の紙は、小判の雲龍紙2種、極薄紙3種、土佐典具帖むら染め1種、佐治紙5種をちぎって貼っていきます。
(純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。