2003年10月の教材


作品名 | 作者名 | サイズ |
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柚子 | 小津野 照代 (児島サークル) |
式紙 |
久しぶりに角窓の新色の式紙を使いましょう。柚子の色とよく合っていますね。 <貼り方例> 1. 出雲民芸紙の黒皮入り三椏紙を2種使います。濃い黄色の方は右の柚子に、淡い黄色の方は左の柚子に。また、この淡い色は右の柚子にも使って、皮の表面のデコボコした表現に使います。 2. 柚子の全体の形をよく考えて。デコボコしたいびつな形の方が柚子らしくなります。柚子の陰の色(柚子本体の暗い部分)は、大判のかげろう(くすんだ赤味オレンジ濃淡むら染め)で。卓上の影(柚子の形が映った暗い部分)は、小判のかげろう(紫と黄色2色折染め)です。この紫を柚子の陰の色に少し加えてもきれいです。左の柚子には黄緑のかげろうも少々。さらに、陰の色と質感を出すために因州黄色濃淡落水紙も両方の柚子に貼りましょう。 3. 茎と葉は、黄緑の因州佐治折染めで。補充の色として、緑濃淡折染めかげろうがあります。 最後に一句、ご紹介しましょう。 一片の葉の真青なる柚の実かな 飯田蛇笏 (純) |
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。