2002年9月の教材

作品名 作者名 サイズ
山里の秋 中川里子
(三次サークル)
式紙
中国地方(広島県)の山里の秋の風景です。山の斜面をフルに活用して、手間をかけ労力を注ぎ込んで丁寧に耕作された田畑が広がります。中央より右手前へ小川が流れています。
さてこの作品、「絞り染め」の効果を活かし、また、手漉きの純楮紙のちぎったときの手応えを感じながら、段々畑や田を表現していきましょう。
まず最初に空。土佐典具帖先染めベージュ色(ながーい判型です)で。さらに土佐典具帖のクリームとピンク折染め(大判正方形)で空に動きを加えます。この色はこの他、中・近景のニュアンスにも使います。遠方の山は、緑系と赤系むら染めの因州極薄紙で(大判正方形)。さて、いよいよ田畑を貼ります。近景は濃い緑の絞り染めで、大きく長く思い切り大胆にちぎって。
中景は、やはり大胆に、でも近景よりはやや小振りにちぎって。それぞれ、斜線の角度を変えながら、うまく組み合わせて貼っていきます。その際、式紙に白の地肌が隙間として所々に残っても気にしないで。あとで、極薄紙(長方形で微妙な中間色いろいろ)でその隙間を埋めるように色をかけていけばよろしいですから。近景の畦は、典具帖顔料吹き付け染めで。この紙もまた、新しい可能性を見つけられましたね。
左の木は、焦げ茶の絞り染めをハサミで切って。そのとき、ごくわずかに白を残して、陽の当たる感じを出します。
葉は、美濃と因州の落水紙と、オレンジ系むら染め極薄紙で。
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。