2002年7月の教材

作品名 作者名 サイズ
夏の陽 坂田幸信
(広島サークル)
式紙
この花との初めての出逢いから7年余、作者がずっと温めていらっしゃったモチーフです。可憐な花姿とは裏腹に、強烈な真夏の陽射しの中でたくましく咲く、その健気さに魅せられたとおっしゃっています。
作者は男性です。そういえば、1960年代後半にフォークソングが流行り始めた頃、「花と小父さん」という素敵な歌がありましたね。
式紙はわずかに青味を帯びた明るいグレーのグラデーション。この色が、明るく鮮やかな花の色を素直に受け入れます。
花は因州佐治折染め4種。手でちぎり(手漉きです。うまくちぎれます)、花びらの先は鉄筆で小さく切れ込みを入れます。
花芯は因州青谷黄色系折染め2種、小判です。
茎は、これも因州青谷緑系折染め2種、機械漉きの特性を活かして細い直線に手で裂きます。(もちろん鉄筆、ハサミでも可)葉は、にんじんの形に似ていて、これには土佐大穴落水紙という強い味方があります。
沢山の色相を含んでいますが、グレイッシュで淡く落ち着いた色調で、しかも式紙と同系色もありますから、とてもきれいにまとまります。
シンプルな作品ほど、その色と形との構成力や技術が試されますが、この作品はその意味において高い完成度を示しています。                  (純)
この作品はちぎり絵サークルの教材として特に作者から提供されたものであります。したがってこの作品を模作・複製して発表したり、販売したりすることは著作権の侵害になりますのでご遠慮ください。